とりあえず、おすすめで。

社畜が好みの商業BLをおすすめするブログ

箱の中@木原音瀬先生

あっという間に休業から早2週間経過しましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?この間に3k増えました社畜です(´・ω・`)
ダイエット始めな…って気持ちはあるんですが、今やっても免疫力落ちるしな!あかんな!食べよ!ってデブ思考なので好きなだけ食ってます(・〜・)どこも行けないなら好きなもんくらい食べいよねえ(・〜・)






そんな私がついに読み終わりました










!!ネタバレ含みます!!
!!長くなりました!!!




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箱の中 (講談社文庫)


木原先生の作品は前回の記事に少し書きましたがラブセメタリーがきっかけでした。
非BL作品なのでレビューは書きませんが、個人的に久々に読んだ単行本の中で群を抜いてお勧めしたい作品なので是非…!!!!


と言うことで、ラブセメタリーからの箱の中を了読したんですけども、こちらも私の大好きな作品になりましたのでレビューを書かせて頂きます!!が!!相変わらず乏しい語彙力で作品の良さが伝わらない気がするけども…!!


まず、出だしの「僕は、何も悪いことなんてしていません」の一文に、某映画のタイトルが頭をよぎり、嫌な予感しかなかったです。いや、あらすじ読んだんで把握はしてたんですけど、読み込む程にここまでか。と。

痴漢行為を疑われ、どう考えても冤罪で無罪を主張してたものの起訴され、最終的には2年の実刑判決を出され約10ヶ月の服役になった堂野崇史さんが刑務所に入所する初日から話が始まるんですが、もうこの時点で居た堪れなさで思わず頭を抱えました。しんどすぎて。
周りの懲役に自分は冤罪だ、と言っても場所が場所だし、周りも周りだしで浮く堂野さんの気持ちが私には痛すぎた。
作業所の班長でもある芝さんと同じ雑居房に入った堂野さんの他にも懲役が居る中で出会ったのが喜多川圭さんなんですが、喜多川さん無口すぎてキャラが掴めんぞ…って言うのが第一印象でした。笑

その中でも面会で知った実家の家庭事情、やっと自分の心境を理解してくれると心を開いた懲役による裏切り、人間不信に陥って自分の今の現状が辛いだけでは言い表せれない感情にどうしようもなくなって泣く堂野さんを慰める手を差し出したのが喜多川さんで、その手に私も救われました。私もちょっと泣いたわ。

それをきっかけに、喜多川さんと話すことが増えた堂野さんは、自分に世話を焼き感謝を求める喜多川さんの何かかがかけてる部分がある気がして、気にかけて話しているうちに喜多川さんの生い立ちと、刑務所に来るまでの経緯を知った時に喜多川さんの物事の考え方、言葉と感情表現の乏しさ、全てが合致した時は私の語彙量では足りないくらいの悲しさが溢れてきて、どうかこれ以上喜多川さんが辛い思いをしませんように、と願うしかありませんでした。

そんな喜多川さんが堂野さんに寄せる想いが真っ直ぐで、好きな人に認めて欲しいって気持ちや、露骨すぎる愛情表現や甘える仕草や独占欲が文面に伝わってきて、戸惑いながらも絆されそうになる堂野さんにうんうん!ってヘドバンしそうになりました。縦に。
階級懲役が呼ばれる鑑賞会でお菓子を持ち帰ってきた喜多川さんが、就寝時にこっそり堂野さんに口渡しでお菓子をあげる展開にハラハラしましたいろんな意味で。可愛すぎるしな2人とも。

看守の目を盗んでは迫る喜多川さんの恋愛感情に、その自分に向ける感情は違う、と諭す堂野さんに対して、どうしてお前が違うって言うんだ?愛してると言ってるのに、って台詞が腐女子の心にぐっさりと刺さりました。
でもちゃんと堂野さんの気持ちもちゃんと分かってる喜多川さんが読んでて辛かった…堂野さんが吐いた婚約者がいるって嘘に心痛めながらも、俺の方が愛してるのに、お前を好きなまま過ごすのは辛い、この中でだけでいいから、と強請る喜多川さんがもう…(;ω;)

トラブルを起こして独居房に入れられた喜多川さんとは結局出所日まで会えず、喜多川さんに抱く自分の気持ちに蓋をして、出所してからの新しい人生を歩み出すところで表題作の箱の中は終わります。
喜多川さんが出所してからの堂野さんを探す脆弱な詐欺師、堂野さんと再会を果たす檻の外、と文庫本には収録されています。
脆弱の詐欺師の内容まで触れてしまうと私の文章では文字数が超えてしまいそうなので割愛させて頂きますが、こちらのお話も人間の貪欲さ、弱さ、卑怯な部分がリアルに書かれていて、喜多川さんの堂野さんを思う執着心と信頼した人を疑わない真っ直ぐさに私が苦しくなりましたし、芝さん男前すぎてすごく好きになりました…芝さんの服役理由がかなり気になる…(笑)
ここも飛ばさず是非読んでいただけたら!!喜多川さんの独特な可愛らしさがこちらにもたっぷり書かれてますので!!そして終わり方が個人的に大好きです…(^-^)


喜多川さんが堂野さんが住んでる近くの公園で再会をするところから檻の外がはじまります。
やっとの思いで見つけた堂野さんに喜多川さんが抱き着く横には女の子が居て、堂野さんが娘だよ、と紹介する堂野さんの気持ちも喜多川さんの気持ちも読み手側にも伝わってきて、あああもおおおおおう!って気持ちになりました_(:3 」∠)_
しかし喜多川さんが堂野さんの住む近くに引っ越してきたのはちょっとゾッとしましたが、出所してからずっと探し求めてた人が結婚して子供が居たとしても簡単に諦めないだろうな、と納得もできますね。近くにいるくらいはいいだろう、と。たまに顔見るくらいいいだろう、と話す喜多川さんの気持ちが辛かった(´・ω・`)引っ越しの挨拶に蕎麦持って行くのはかわいい(´・ω・`)笑

本当に檻の外は箱の中よりも喜多川さんの一途な気持ちが全面に溢れてて、それが可愛いんですけど切なくて…
家族の温かさを知ってほしい、ってご飯に誘う堂野さんにやきもきする喜多川さんがほんっまに可愛いんですけど、堂野さんの家には自分の居場所は無いのもちゃんと分かってて、でも堂野さんとは一緒に居たくて帰り際に寂しい、って言っちゃう喜多川さんを全力で甘やかしたくなった…(;ω;)胸が苦しい…(;ω;)

そして嫁の不倫からのトラブルが娘を巻き込んでたのが胸糞悪い+くっっそ腹立ったんですが、此処まで読んで人間の弱さと自己中心性を上手く書かれる作家さんだなと…!ここまで自分が作品の中に引き込まれるとは正直思ってませんでした。脱帽です。

喜多川さんが自分がやった過ちに対して、これは俺への罰なのか?、って台詞がぐっさり刺さって暫く抜けませんでした。と言うか、喜多川さんにとっても大事な人だったんだな、って思うと余計に腹立ってきますねこれ書きながら(苦笑)

喜多川さんに君が好きだよ、君がいい、一つしか選べないとしたら、僕は君を選ぶ。君の家がいい、君がいいんだ、って伝える堂野さんらしいし、堂野さんも惚れたら一途だな…!すき…!!ってなったし、ほんま、、、喜多川さん、、、良かったな!!!!!!!!!って気持ち10000%(;ω;)

縁側で犬飼いたいんだけど、って相談する喜多川さん可愛いし、相談したかったんだよ、って言っちゃう喜多川さんの愛しさ…( ˘ω˘ )
縁側付きの家でワンちゃんと2人で末長く幸せになってね、って。最後は優しい気持ちになりました( ˘ω˘ )

もうね、1日で読み終わったんですけど、すごく読み応えあります。マジで。
そしてやっぱり文才無くて無駄に長いまとまりのないレビューになってしまって申し訳ないです…(´∵`)
途中でも書きましたが、ここまで作品に引き込まれるとは思っていなかったので、読んでる途中苦しくなったり、腹立ったり、イラついたり、愛しくなったりで情緒が安定しませんでしたが、最後は2人の仲良しなところが見えて私は幸せです…思わず拝みたくなる…(´ω`)

CP的には喜多川さん×堂野さんなんですけど、読んでるうちに逆でも全然有りでは…?と思いました、と言うかただ私は喜多川さんまじ堂野さんと幸せになってくれ…って気持ち(;ω;)
BL要素は多分?少なめ?でストーリー重視なんですけど、私は全然あり、寧ろ大好きです(^q^)
こちらも好き嫌いは分かれる作品だと思いますが、がっつり読みたいな、って気分の時に是非お勧めしたい作品です!٩( ᐛ )و
あと個人的に表紙を描かれた非先生のイラストも大好きです…pixivで拝見してはハート押しまくってます…センスの塊…_(:3 」∠)_

よし!!忘れんうちにレビュー書けたし次読もう!!!でも多分次のレビュー書く前に仕事始まりそうだな!!(^q^)